仮面福祉会

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啓蟄の人々

仕事の夢を見た記憶を残して起きる。

雨戸を開け、観念して掃除。使っているサイクロン掃除機がすぐに詰まるストレスを訴えたところ、父がアイリスのクリーナーをくれた。それはそれでどうなん。と思ったが、一応吸い込んでいるらしいから掃除を押し進める。

加湿器を解体し乾燥させ、エアコンのフィルタのホコリを吸い取り、サーキュレーターのフードを外し洗い、しかし本体の奥の方を拭くのが困難で面倒になり止める。

たかだか3か月住んだだけでこれかと思うとげんなりする。

 

八重洲ミッドタウンにひみつ堂がいると知り、思い切ってばーんと出かけた。東京駅はトランクを引く人で溢れかえり、日常よりと旅の割合がでかい。蛇行する人々の間をすり抜け、すっかり整備された対岸に渡る。

かき氷は、また来よう、が効かないシチュエーションに頭がパンパンになり、耐えきれず2種類注文した。催事の氷は小さいから量は問題ないが、ひとりで2つの氷を行きつ戻りつしながら食べる様が恥ずかしい。あと、どう考えても割高である。

 

やってやったから、歩いて秩父宮に向かう。

皇居の周りは桜のため輪をかけて盛況で、皇居ランが成立していない。啓蟄の人々。

 

ラグビー場のバックスタンド側、日が燦々と照りつけて暑い。こんなの夏じゃないか。汗ばみ蕁麻疹の気配がしたから、慌てて薬を取り出す。後ろには、甲高くてでかい声で知識をひけらかすハイテンション若者がおり、気を散らす要素が多すぎる。

加えて東芝ラインアウトが決まらずペナルティを繰り返し全然いいところがなく、帰ろうかなと度々思う。結果的に、終わりのホーンと同時に逆転するというドラマチックエンドであったが、もっと危なげなく勝ってほしい。パナに負けてからどうも精彩を欠く。

 

新宿まで都営バスに乗る。西口のロータリーまで行くのに小田急がなくなった前を通り、こんな風になってたのかと驚く。ロータリーは平成初期の匂いがする。