仮面福祉会

できることを切り売りしています

反射的に後ろめたい

ほとんど毎日洗濯物が干されている部屋で生活している。洗濯物がない日、加湿器をつけると、朝には窓が曇っている。春を恐れながらもまだある寒さに安心する。

 

いつもどおり事務所で朝食をとり、なんやかんやしている間に来た職員が、電子レンジの辺りでゴソゴソしている。どうかしましたかと声をかけると、何か焦げ臭くないですか?と顔を強張らせている。

それは、私が、芋を焼いたからです。

先週うまく加熱しきれなかった紫芋を、人がいない間を狙ってオーブンで20分ばかり適当に焼いた。まさか余韻が気づかれるほどに残るとは、誤算である。

私が朝使ったんです〜と伝えたが、普通にレンジ使ってこんなに熱くなるのおかしいですよね?と、なお厳しい表情をするので、オーブンを使ったんだとは何となく言えなかった。

だいたい、職場にオーブンレンジがあること自体が変だ。

 

ぼちぼち仕事。明日が最終日の同僚が、身辺整理の片付けのすえ、自分の管理下でないところまで手を付け周りを巻き込み始めた。最後の最後まで抜かりなくめいわくで感心してしまう。

 

帰宅し、紫芋をまた、レンジの極弱で10分ばかり再加熱した。できあがる頃にキッチンに入ると、なんだか酒みたいな香りが漂っている。温かい糖質の香りから感じるのだろうか。

 

また洗濯をしてしまった。