仮面福祉会

できることを切り売りしています

図らず一致

雨が降っていると知っていて、先週回収されそびれたダンボールを古紙に出すのを止めた。たった一枚だし、紙が濡れて重くなりゆくのは恐ろしい。

ついでに使用済みカイロひとつを不燃ゴミに出すのも止めた。そして寝られるだけ寝る。

 

もそもそしたくをし、先日思い切って契約したマシンピラティスに行く。

筋トレと筋膜リリースを謳ったメニューだったが、リリースのターンをやるのが主に床上で、大胆な選択だ。マシンのターンではインストラクターさんのやることを覚えて同じようにやろうとするが、体のサイズがだいぶ違って同じ位置関係にならずあたふたする。

今のところ作用は読み取れないが、道具を使うことで集中できるのは良い。ジムでヨガなどをやると、気も漫ろになり何故か段々悲しくなってくるから。

スタジオが雑居ビルにあり、昇降の手段がエレベーター一基しかない。帰り、ぎゅうぎゅうのエレベーターが他の階で開いたときの気まずさは、表現し難い。

 

駅まで歩くつもりがルートを外れ、後に引けなくなり全部徒歩で美容院に着いた。原宿青山表参道の行列やすれ違う人々から推察するに、今やおしゃれとは韓国のことなのではないか。

 

美容院の入口に着くと、女の人が次々その建物に入っていく。予約が重なる時間なのかしらと、少し間を開けて入ると、「新卒入社面接開場」という看板がしてある。

いや、私は違います。

 

今回は久しぶりにパーマをかける決意をしていた。

以前見た映画の趣里さんの髪型が良かったが、面構えが全然違うからな…と諦め、美容師さんにまかせた結果、趣里さんみたいになった。こうなったらそっちに寄るようにがんばろう。

担当さんとは10年以上の馴染みだが、新しい人は次々入れ替わり、常に接客慣れしない人がいる。考えてみれば美容師さんの本分は技術なのだけど、人当たりを求められる不思議な商売だ。

 

雨が降ったり止んだりしぶとい。

かき氷を食べに行くと流石に空いていて、ゆっくりさせてもらう。常連さんらしき人が店員さんに、かき氷屋は基本居心地が悪い、と話しているのが耳に入る。

美容院の居心地が悪ければ他を探すが、食には居心地の悪さを越える欲求がある。

 

テレビアンテナ付きPCのレコーダー機能がいよいよダメで、永遠に番組表を取得できない。待ってる間に洗濯機を2回稼働させたがなお終わらず、見切りをつけて寝た。