仮面福祉会

できることを切り売りしています

怖がることは備えること

朝だけはしっかりと寒い。けれどそれがほんの数十分のことだとわかっているから、寒いまま外に体をさらす。それでも、きっぱりとした夏のセーラー服を着た学生にはギョッとした。冬でも半袖半ズボンの小学生は、見ても、やってんなーと思うぐらいだが、サイズが大人になるとびっくりしてしまう。

暑さ寒さに衣服を意識的に合わせるようになるのは、学習が必要で年齢にある程度比例するように見える。その分、大人が季節外れな格好をしているとちょっと怖い。

昨日前を歩いていた人は、上着の腰の辺りに3センチぐらいの穴が2箇所もあいていた。あれも怖かった。

 

月末で比較的仕事がゆるい隙に、パソコンを入れ替える。業務の都合上2台使っており、そのうち1つがノートパソコンになった。ついでに切替器も変え、それらの配線をいかに収めるか、ということが命題になってしまう。ケーブルは失くせないまでも、長さを自分でちょうど良く切り貼りできたらなあと、暴れるコードをぐいぐいとまとめて息を切らせる。

何とか設置を終えると一気に駆け出し急に快適になった。ソフトの起動だけでなく、ネットの遷移も速くてショックだ。回線のせいじゃなかったのかよ。今までの待ち時間とストレスのムダさが悔やまれる。

そしてここからまた、どんどん遅くなる未来を予想して既に恐ろしい。

 

今が一番良い、ことへの警戒を常に抱いている。まさに今、季節も仕事も人間関係も、居心地の良さがほぼ満点なのだ。これ以上良くなることはなかろうし、これが永遠に続くはずもない。

 

使っていたデスクトップは外してしまうと、無でしかなさがすごい。そのものに機能がないから、本当にただのプラスチックの箱でしかない。あんな毎日熱あつになっていたのに。

事後の機械が積まれたダンボールと、不要になったケーブルの詰め込まれた袋を、違和感持って眺める。そうか、壊れたり汚れたりしていないから、廃棄物として認識できないのだな。