仮面福祉会

できることを切り売りしています

容赦のなさを味わう

体が温まるとじんましんなので、タオルケットを申し訳程度に被って寝た。すると夜中、鼻がグズグズになり目覚め、掛け布団を引きずり出した。

いい加減にしてほしい。

 

昨夜、システムのボタンを押して帰宅した結果が気がかりで、いつもより30分ばかり早く家を出る。事務所の掃除の邪魔をしてしまい申し訳ない。

書き出しは無事に終わっており、速やかに次の作業に移る。朝から動悸がする。

 

使っているスマートウォッチには心拍数を取る機能がついている。話し半分ぐらいにしか捉えていないが、それによれば、私は1日の平均心拍数が若干早い。生物の寿命は大体心臓が何回打った辺り、という説を見たことがあり、このペースだといつ頃だろうと時々考えるが計算はしない。ただ、心臓が消耗しきって死ぬならさほど苦しくなさそうなので良いかなと思う。

 

やらかしのリカバリは終了したものの、夜、野田地図を見に行くことになっておりずっと緊張していた。定時で上がれば十分間に合うが、気が気でなくて早引きしてファミマのブラックサンダーフラッペを吸い込みながら開場を待った。

 

すごかった。

作る側の人ではないから、舞台を見れば大抵、自分には考え付きそうもないことしか起こらないのだけど、それにしたって天才にも程がある。クライマックス目掛けて表現が直接的になってゆくのが容赦なく意外にも感じたが、この人たちにしかできないことを、全力でやり続けられる力がすごい。私は野田作品を歌舞伎でしか見たことがなかったから、昔からの純粋観劇者のみなさんには特筆する程の作品なのかわからないけれど、久しぶり何もかもがわーっとなった。

 

ここ3年ぐらい、ざわざわしそうなコンテンツを避けて生きてきたうえに、そのことに無自覚であった。平穏を乱されたくなかったからだけど、今や平穏を越えて、虚無を迎えつつある。

久しぶりにわーっとなりざわざわとして、これは必要だなと感じた。暇をもて余しているので、動かされそうなコンテンツに臨むリハビリをしていこうかなと思う。

それから俺の唯一の仕事をまずちゃんとやろう…と反省した。