仮面福祉会

できることを切り売りしています

影として許された存在

何度か起きて、壁にかかる時計に目をやり、起きて良い時間だな!と判断してガバッと起きる。そして居間におり、また時計をしばらく見つめて気付いた。これは、7時じゃなくて、5時だな、と。

今更なのでとりあえず朝食をとった。

 

また寝て、用事がある時間に起きてでかける。雨が降っていてうっとおしい。肌寒いを警戒したが、蒸し暑くて不快だ。

昼にケンタッキーでチキンを食べてうまい。日頃食べつけないが、油と脂肪が好きだ。でも、もたれるという感覚も人並みにわかる。

そういえば昨日ラーメン屋から出てきた高校生が、この後の部活大丈夫かな?!俺、胃腸は強い方だけど!と言っていた。高校生でも消化を意識するんだな。

 

美容院に行きたい祖母に付き添うために家に行く。祖母は90を過ぎているとは思えない毛量があり、月に1度切らないとぼわぼわになってしまうのだ。これは、子孫として大変心強いことである。

どうせ帰りも一緒なのだからと美容院で本を読みながら待つ。美容師さんと話す、若干余所行きの祖母が新鮮だ。習い事に付き添う母親って、こんな感じかしら。

ヘルパーもそうだが、こうして完全に人のサブになると、自分の行動範囲外に堂々と行けるから面白い。他人の人生を疑似体験しているようだ。

頭が小さくなった祖母と来た道を帰る。そうそう、普通はこのぐらいのサイズだよな。

 

雨のせいか、全身に重力を感じてダルさがきつい。やっとやっと家にたどり着き、すぐに布団に沈んだ。