仮面福祉会

できることを切り売りしています

怠惰を受け入れればいいのに

永遠に寝ていられるが、12時前に渋々起きる。怠惰が強いが、それで良しとできない気の小ささがやっかいだ。

 

あらゆることが面倒だし考えるのが億劫な結果献血に行く。選択させられるのがしんどくておまかせしたら、400ml全血になってしまった。暇つぶしなのに全血だとさっさと終わってしまう。そのうえ看護師のみなさんが早く終えよう終えようと頑張って、着いてから血を抜ききるまで水分を取る隙すら与えてくれなくて困った。待たされてイラつく客が余程多いとみえる。

 

余った時間で図書館に行き、あれこれ背表紙を眺めた。大豆を育てる妄想があり、農業の棚でそれらしき本を物色する。目に入った本をパラパラ見たところ、大豆は良く育つがそれに見合う需要がない、と書いてある。そうなのか?そうなのか。無知すぎて情報が判別できない。農業は政治的なところが強そうで、迂闊に触れると危ない気配がする。

ドナルドキーンの書いた文豪についての文庫を見つけて借りた。この類いの本は面白いが読後が無でむなしく、ただ純粋の娯楽だ。

 

夜、人と約束があり居酒屋へ行く。先月、同僚たちの振る舞いに耐えかねて気持ちバーンとなったときに誘ったのだが、時間を経て今はさほどの熱量がない。思い出しながらその人々の話をするが、気持ちが微妙に噛み合わなくて照れる。

それぞれ、ものごとの感じ方が異なっている人の集まりで、捉え方考え方がいちいち発見で面白い。傷付けられる心配も少ないから気楽だ。好きなものを好きなだけ食べようと心に決めていて、その通りにした。

 

居酒屋を出て、近くの公園でだらだら話すだけの二次会をする。中央ではしゃぐ子どもなど眺めながら、それなりにたくさんの人がぐるりとあるベンチにめいめい座っていて妙にエモい。公園で良くない?という定番があることをこの歳になって初めて知った。

 

帰宅し、風呂に入ったあたりで、てきめんに具合が悪くなる。ビール一杯しか飲んでいないのだが、どうしたことかな。鎮痛剤を飲んで、気持ち悪がりながら力尽きて寝た。