仮面福祉会

できることを切り売りしています

てめぇのことで人に頼るまい

相談所から久しぶりに紹介があったので出かける。余所行きの服を着ねばならないのが婚活の気重点のひとつだが、気温が高くワンピース一枚で済むので助かる。

そこそこ楽しく話した。しかし相手は活動を始めたばかりだそうなので、選んでもらえないだろうなと既に諦めがある。普通、初めての人には決めないから。いっそ早く結論を出してほしい。今日会ったばかりなのに。

 

東京駅まで出ると、広場にたくさん人がおり浮かれている。春らしくなるとともに外へ出てくるのは、生物の本能なのかもしれない。

 

それを見ながら戯れに電話でキャリアカウンセリングを受けた。自意識が過剰なのだが、カウンセラーが今の私の仕事を全然リスペクトしてくれていないと感じ、早々に気持ちが後退した。まぁ、今転職する気はないし、自分のことは自分でやろう、と確かめる時間であった。

 

そうこうして夜、知り合いと小所帯で飲みに行く。生い立ちから今に至るまで全然交わらなそうなのに偶然に知り合った人々で、しがらみもなく、普段話題にできないようなことを遠慮なく口に出させてもらって楽しい。聞いていても、生きている日常も考え方も自分と全然違うので、小説を読むような面白さがある。みんな幸せになってほしい。

普段会う人々はたいてい同じ岸に立っているが、こうして相手と距離がちゃんとあると、自分のいる位置が確かめられて良い。

 

食べ物もおいしく、ギネスビールも飲めてるんるんで帰る。春の油断したときのような寒さを感じた。