仮面福祉会

できることを切り売りしています

自らの手をどうにかする

電車に乗っていると、よその路線で車両故障があったので、振り替えによる混雑が予想されます、というアナウンスが流れる。そんなお知らせまでしてくれるのかと、鉄道会社の苦労が偲ばれる。予告されて嫌なものは嫌だが、諦めの心構えができるのは大事だ。

 

コーヒーの注文で付いてきた抹茶ラテを、父がごっそりくれた。結構な数があったので職場に置き、ご自由にどうぞの付箋をしておく。過去にも何度かいただきものを同様に置いたことがあるが、毎回ちゃんと減り充足感がある。人と過ごすがゆえに起こるいいこののひとつだ。

 

昼のために弁当につめたおかずが、たまたま 鶏肉ばかりであった。最近夜、サラダチキンをかじりながら帰りがちなのもあり、ふと鶏をしめる方法を考えてしまった。他人が殺した動物を食べて生きているが、もし本当に自給自足せねばならないとしたら、殺せるだろうか。いざとなったらできるだろうが、極力植物性の食べ物を選択したいという、甘い気持ちがある。

 

なんとなく早く帰れるかと思ったが、あふれかえる仕事に溺れる後輩たちと話していたら、結局夜が更けてしまった。チキンではなく魚肉ソーセージをかじりながら帰るも、鶏のうまさを知ってしまったので少し侘しい。