仮面福祉会

できることを切り売りしています

勝手な嫌悪を呼ぶ自意識

起きたあとにもだらだらと寝た。

数ヶ月会っていた婚活相手に振られて以来、暇なのである。こうしていると、休みなく働いていたり子どもを育てたりしている人々との距離がぐんぐん広がる気がして焦る。どうしていたって事実広がるしかないのだが。

 

かき氷を食べに家を出た。

かぼちゃのかき氷を食べ納め、ワンチャンあるかと木村家を覗くが、期間限定あんバタは既にさつまいもに取って変わられていた。冷凍庫に取ってあるあれを食べたらもう来年までお預けである。

かぼちゃのあんバタを買いた過ぎたことにより最近気付いたが、デパートなどに入る木村家と銀座にある店はどうも違うらしい。あんバタと名乗るものの原材料が違うし、デパートにはかぼちゃが並ばなかった。

そういうことばかりに注心するので、お前は東京以外には住めないのではないかと母に言われる。そうかもしれないが、なかったらなかったで別に、という気もする。

 

暇なときは事務所に行くことで気持ちを平穏に保つ。大学生のレポートレベルにも満たないようなものだが、そろそろ誰かに見せようと心を定めて臨みまとめているものがある。といって、やっていることといえば、すぐに応答がなくなるエクセルを宥めることばかりだ。その上どうも、微妙に、数が合わない。

最低限の通電しかしないので、寒くなりそこそこで引き上げた。

 

父宛に、従姉の子どもが送ってきた手紙を見て、軽い戦慄を覚えた。確か小学2年生だったはずだが、この書きぶり、ものすごく覚えが、ある。幼児小児の記憶は様々あるが、物心が付いて、思い出すたびに小賢しくて悶える初めの年齢というのが私は、小2の頃なんである。母はお利口さんであることを頻りと感心しているが、おぞましさに近いものを感じて思わず、便箋を摘まんでしまいそうになった。彼女と私は、出会わない方が良さそうだな。

 

新聞に載っていた間違い探しを始め、30個のうち20個見つけたところで止めた。