仮面福祉会

できることを切り売りしています

よい瞬間だけいただく

親戚に会いに鎌倉へ行く。

鎌倉ともなると、「はるばる」でイベントごとだ。ついでに観光地もまわるか?と貧乏性が顔を覗かせたが、そこここに明記される拝観料も足してゆくとバカにならないな、という貧乏性のほうが勝った。

昼前の電車を乗り継ぎ南へ向かうと、横浜までが1番賑わっていた。何なら新宿より混んでないか。慣れない駅に来ると急に夢を見てるような感じがしておもしろい。見たことありそうな風景なのに全部違う、というところが夢らしさを生んでいる。

 

親戚の家は駅に近いが山の中にあり、狭い階段を覚束ない足取りでのろのろ昇ってようやく行く。テーブルから見える大きな窓は木々と山々ビューで、ここに住む理由をありありと感じる。同時に、このような住環境を整え続ける並々ならぬ胆力に感心しきりだ。こういう暮らしがしたいなぁというような理想を、日々押し寄せる日常から守り維持することが1番難しいと思う。

 

あれこれ話し、いろいろ食べさせられて恐縮しながら見送られた。私はもてなされるのがとにかく下手である。もてなされ上手の本があったら読んだ方がいい。

 

兄が帰ったら即、父の機嫌がひどく悪い。しかしこの状況に終止符を打つ知らせがあったので、明日にでも、解消なのかな、されそうなのかな、かな。

次の展開について考えながら寝る。