仮面福祉会

できることを切り売りしています

店じまいばかりで寂しい

朝起きると台所に新しいバナナが置いてある。しかし私は、古いバナナがあと3本残っていることを知っている。新しいソーセージが茹でてあるが昨日のものがあるのを知っているし、冷蔵庫の中に月曜に作られた白身魚の蒸したのがあるのも知っている。

母はわかっているのだろうか?

と、かねがね疑問に思っている。わかっていようがいまいが、老化の一環なんだろう。

 

新宿に出る用事があり、ついでに結局今日もかき氷を食べてしまう。食べたいメニューがありすぎたが2杯目の誘惑に打ち勝って偉い。

小田急に英国展の幕がかかっているのを見付けて行く。女王戴冠70年記念と書かれているが、特段絡みのグッズなどがなくて残念。お手降り人形とかあったら買ったのに。以前伊勢丹の英国展に行ったときの盛り上がりとは全然違いとても寂しい。これは時節というより、百貨店の実力の差だろう。まったりしていて良い人にとってはいいんだろうけど、出展し甲斐がなかろうな。

 

昨日の琥珀糖と、英国展で買ったチョコをレターパックに無理矢理つめて出した。これで山陰の島まで届くなんて、日本は素晴らしいところである。

 

祖母宅に行っていた両親と兄に様子を聞く。骨が変形して腰が曲がり、最近は頭が傾いてしまうのだという。加えて緑内障であるとか、強く晩年を感じる。頭がはっきりしているので良い良いと考えていたが、自分が同じように身体のバランスが段々崩れていき死に至るのを想像すると、それはそれで暗澹たる気持ちになる。きっと、周りの人にそのように思われると余計に辛く、人付き合いを減らして1人で死にたいって思うだろう、私なら。

 

海草が好きだという情報を残し、夜遅くに兄は帰っていった。