仮面福祉会

できることを切り売りしています

名前で呼んでって言えなかった

朝の支度をしていると、弟の部屋からイビキが聞こえる。いつの間にか帰って来た奴。今日は昼にこの結婚相手と会うのだ。どうしよう、と方々で言っているが、実は全然平熱だし緊張していない。

 

その前に買い物代行。ボランティアなので杓子定規にやらなくてよいのに乗じ、最近依頼の域をちょっとはみ出してる自覚がある。日頃社会の役に立たないことの方が多いので、この時ぐらいはやりたいように支援させてもらいたい。

コロナ絡みの支援をしている人がインタビューで、ボランティアという意識はない、と言っているのを目にした。目新しい発言でもないが、まぁそういうことなんだよな。

どうせ暇をつぶすなら意味がありそうなことをやりたいし、始めてしまえばただの習慣だし、やれば面白いし、しんどくなったら止めればいいと考えていて気楽なものである。

 

買い物を終え、弟たちと落ち合う。おねえさんと呼ばれてうおお人生初だと違和感しかない。目がぱっちりしてメイクが上手で礼儀正しく、鑑の様な人で恐縮してしまう。

しかし両親と話すよりはさすがに気安いのか、弟のダメなところを共有して盛り上がり、今後の悩みなどを一緒に考えたりして良かった。相手にケチをつけるなんて思いもよらない。弟を見放さないで末永くやっていってほしい。

 

手土産をいただき更に恐縮しながら分かれ、筋トレをしにいった。平熱。

 

夜、大河ドラマをリアタイした。わちゃわちゃした三谷っぽさ現る。大泉洋の頼朝が意外にちゃらけてなくて良かった。この、笑いを狙わない程度に捉えどころがない感じを保ってほしい。最近読んだ司馬遼太郎街道をゆく鎌倉回では、あの時代の親兄弟子供の情の希薄さ容赦なさを読み取ったものだが、大河では家族愛人情みたいなことになっちゃうのかなどうかな。あの、あっさり子供殺す感じからいくとそうでもないか、見てゆきたい。

 

婚姻届に書いた父の署名の住所欄が間違っていると、彼女に怒られて弟がすごすご帰って来た。あの後そんなことが。早速ご迷惑お掛けしております。