仮面福祉会

できることを切り売りしています

ナイストゥーミーチュー

階下の物音で目覚める。

弟の結婚について、両親が初めて顔合わせをする日である。

母は余所行きというと着物しか選択肢がなく、そのせいで出掛けるときは朝から準備でバタバタ、文字どおりバタバタする。

それを横目に家を出た。

 

友達のおうちにお邪魔する予定があり、何かお持たせをと和菓子屋をのぞくと練りきりがとてもかわいい。鯛に鶴に松にと、めでたそうなモチーフにたまらず詰め合わせてもらった。いいことがありそうである。ちゃっかり喫茶でかき氷を食べてほくほくした。

 

友達の家には幼児と乳飲み子がいる。いずれも間違いなくかわいい。乳児はまだ自分の体の存在がわからないレベルで、目の前に手を散らつかせるだけで興味深そうにしている。

何年かぶりに高校の友達と集まったが、積もる話が全然なくておかしい。久しぶりなのにずっと話題を探していて、アクセルを踏んだり離したりしながら時間がぬるぬる過ぎていった。途中、来られなかった友達とLINE電話をし、こういうこと、昔からできなかった訳じゃないけど、選択肢になったのはよかったなと思う。

何だかんだで暗くなるまで居座ってしまった。またいらんこと言ったなと反省しながら帰る。私も自分の家がほしい。

 

弟より、休み中彼女と3人で会えないかと連絡がある。おうおうまいんち大変だな。誰もが通る道なのかもしれないが、ちゃんと取り組もうとしてるのが偉いと思う。

開口一番何て言ったら良いんだろう。