仮面福祉会

できることを切り売りしています

点在する舞台裏

寒いし暗いが起きて仕事だ。永遠に寝ていたい。と毎日思っているがそれは即ち死である。

タッパーにおせちの残りをつめて出掛ける。すごい、寒い。ゴミ収集場所が鬼の山で、人間の営みの裏舞台を見た気がする。収集車に入りきるんだろうか。

電車は空いている。

 

しばらく人が入らなかった事務所が寒い。暖房をつけるが頭上ばかり息苦しく、足元が冷え冷えで辛い。気付かないふりをしていた霜焼けは足4箇所で発生している。できる指とできない指の差は何。

せっかく新年なので、気持ちを新たになるたけ凪の状態でいようと、色々考えないようにする。無になって新年の挨拶を繰り返し、声をかけられたらウェルカム感割増しで応じる。さていつまで持つだろうか永久を目指しています。

何かやるべきことがあるはずだと思いながら、他の職員を残して仕事を引き上げた。不安ばかりがある。

 

夕飯にきんとん、黒豆、伊達巻がおり、お前らまだいたのか。嫌いじゃないが全部甘い衆でさすがにちょっと飽き、伊達巻に醤油をつけて食べた。日本人の所作だ。

 

NHKで各軍縮とかジャーナリズムの危機とかを見て、自分の矮小さに歯噛みをする。危機問題意識はある。しかし何をすれば良いのか考える頭も行動力も足りず、ただ毎日暇を持て余し眠い寒いとだけ言って生きている。船頭に立ってゆく人々も私もかつてはただの子どもだったはずだが、どのように差ができたのだろうか。