仮面福祉会

できることを切り売りしています

パッセンジャーセンキュー

コンタクトが曇るのを無視して出勤。メガネの煩わしさがないのは楽だ。見えさえすれば。

上司が休みで、途端に羊の留守番の感というか、社会人の真似事をしているだけのような心もとなさが出る。結局一生こんな試運転みたいな気持ちのまま終えるような気がする。
イライラしてつい、ただの悪口罵詈雑言を口走ってしまい大変に反省する。反省しても言ってしまったことは取り消せない。後輩たちに人間性を疑われてしまう。情緒が安定しない先輩と思われてしまう。つらい。優しさで払拭する努力をしよう。いつもそう思ってはいる。思ってできたらハナからやらないのだから、疑われるべき人間性てことなんだが。

昼にかき氷を食べに行く。いつ行ってもすんなり店には入れるシーズンのもよう。おいしいのはおいしいんだけど、素材の味が全然わからず私はいったい何をやっているのかよという気がしてきた。

帰り、電車の車内アナウンスで車掌さんが英語をしゃべっている。最後にサンキュー、というので飛行機を想起して、一瞬旅情の気分になった。いつ以来飛行機に乗っていないだろうか。次に乗るときは、懐かしくて泣いてしまうかもしれないな。

被爆者でこの間亡くなった人の特集を見る。地に足がついた状態から繰り出される訴えが、真に胸に迫るのを感じた。
原爆ドームがリニューアルしたとは知らなかった。これまで、展示が怖そう過ぎて避けてきてしまったが、新しいものは何となく見られそうな気がする。