仮面福祉会

できることを切り売りしています

得難さを知っている

起きて燃えるゴミを出す。
数年越しの野望である、業者さんに掃除をしてもらうがついに実現されるので休みを取っている。
知人の結婚相手が掃除屋さんで、初めてお会いしてこんな感じの人なんだ…と、正直少し意外である。飲み屋で知り合ったと聞いていたのでもっと派手なイメージを勝手にしていた。

5時間ぐらいかかり風呂が白くなった。すごいというのはもちろんだが、こんな時間かかるんだな…ということに呆然とするほうがでかい。トイレもピカピカにしてもらうころには、辺りが暗くなっていた。
出かけられず、掃除をしたり本を読んだりスペクターの続きを見たりしながら過ごす。
お支払は高いがそれでもこんな金額で良いのですかと言いたくなるぐらい重労働で、よくこの仕事を選ぶよなと拝み倒したくなる。触りたくなかった汚れがなくなって嬉しいが、維持することへの恐怖が代わりに訪れる。とりあえず風呂場でバルサンみたいなのを焚いた。

程なく両親が帰宅。抵抗感を示していた母も、出来上がりを見て喜んでおり良かった。地獄のように汚くなっていた掃除道具について問うと、捨てたかったが触れなかったのだと言う。なんでそうなるまで放っておくかな。

旅先ででかい大根を6本も買ってほくほくしていた。紅葉も天気も良かったらしくご機嫌で何よりである。旅先で会った兄も元気で機嫌良くしていたと聞く。家族がみんな健やかに生きてるなど、奇跡的で大変に幸せなことだ。できるだけ長くこのままであってほしい。