仮面福祉会

できることを切り売りしています

でも、決めたらそのとおりにするだけ

4月のこんぴら歌舞伎に行く決意をしたので心配だ。
ちゃんと時間までに辿り着いて着席できるだろうか。行ったら行ったで帰ってこられるだろうか。もういっそ陸路で行くか。
心配だ。

もともと転勤族だったので、どこか別の道府県に住むことになってもいいかなと思っていた。しかし歌舞伎のことを考えると、うむ、と悩んでしまう。思い立ったら幕見ができる環境の贅沢さよ。

直近で歌舞伎のために地方に行ったのは確か京都で、勘三郎一回忌追善公演、中村屋兄弟の祇園一力茶屋のためだった。それか玉三郎七之助が大阪で公演したとき。
歌舞伎は大抵同じ演目を何度も色んなところでやるので、地方までわざわざ見に行こうとは滅多に思わないのだが、特別な意味のあるものや企画ものなど、二度とないかもしれないものは、迷う。
実際に中村屋の三人連獅子とか、結局縁がなくて見られなかったものがいくつかあってずっと哀しい。だからここぞという時はしょうがなくえいやで決意する。決意してから当日までの落ち着かなさたるやいかんであるので、できればやりたくない。地元の人の席を奪うみたいでちょっと気が引けるし、単純に出費がいたい。

ちなみに大阪で見たのはお染の七役と二人藤娘だが、二人藤娘はその後歌舞伎座でもやったしシネマ歌舞伎にもなった。二人藤娘の初めの白い着物が、七之助にすごく似合ってて好きだから、結局歌舞伎座も映画も見た。
普通の藤娘がそもそも、アニメかよという妄想上のちょうかわいい子を愛でるだけの最高の時間だから、とりあえずみんな一回見たほうがいい。百合。