仮面福祉会

できることを切り売りしています

大人も子どももわからない

結局朝目覚めてゴミを出す。

予定の時間まで寝るぞと意気込んで二度寝するが、断続的に夢を見て、起きているのとあまり変わらない。

 

前回行ったスタジオが気に入りまた自転車で向かう。Google MAPが示す道順を覚えられる気がしない。

プログラムを終えて外に出ると、雨が降っている。幸い程なく止んだが、ウエットティッシュと乾いたティッシュでちまちまと水滴を拭き取り非力だ。

その横で、自転車の前に乗せられた幼児が、めちゃめちゃに泣いている。何かが明確に嫌だと訴える泣き方のように聞こえたが、セッティングを終えて出発するタイミングでピタと泣き止んだので、へぇ、と思った。子どものことが何もわからない。

自転車を漕ぎ出すと、サドルから雨水か染み出し慌ててお尻を上げた。そうだ。この自転車はそうだった。

帰り道を勘で選んだら、高校の部活で来た銭湯にたどり着いた。明らかに遠回りだし、何の構えもなく懐かしを受けてしまった。

 

雨のあとは風が冷たい。帰宅し、完全に冬仕様の装備でかき氷を食べに行く。

歩く間、大吉先生が落語家さんと話すポッドキャストを聞いていた。内容の端々から漏れ出るおじさん感と、自身のおじさん性への戸惑いがしみじみとよくわかる。自ら望まなくても、相対と社会によって、勝手に年長者らしく仕立て上げられていく。きっと自分もそうだろうから、心しておこうと思う。

 

かき氷を待つ間、外が暗くなりもう日暮れかと寂しく思ったが、店を出たらまた雨が降っていた。雲が切れるとまた明るくなり、特をした気分だ。しかし歩くのが困難なほど風が強く厳しい。冷たいが、強い風そのものからは春を感じる。今日は春分の日だ。

 

注文していたカーテンがようやく届いた。さっそく吊り下げてみるが、なんだか嵩張って収まりが悪い。寸法は合ってるから問題はないのだけど、自分のイメージする「カーテン」とは何かが違う。不思議だ。