仮面福祉会

できることを切り売りしています

時が動き出した

出張で朝が遅い。心配で何度も時間を確かめてしまう。8時になる前に、ゴミを出すために外に出て戻る。BSをつけると、ヨーロッパの山小屋の番組がやっていた。再放送を3、4周していたから、ついにタイムリープから抜けたような感慨がある。嬉しくて見た。

なにかの拍子で転げ落ちてしまいそうな山小屋だった。

 

一度都心に出て西に戻る、典型的な「縦の交通がない」案件の出張。

関係機関の会合に呼ばれたかたちだが、結果的にあれこれ訊かれ説明会みたいになる。みなさんとは並列のつもりでいるが、「上の人」とみなされがちで、うっかりすると対抗すべき相手として扱われるから油断ならない。

ホスト団体の職員さんが、全員ニットに太めのパンツというスタイルで、制服かなと思う。一方私は久しぶりに革靴を履いたが、いつまでも治らない霜焼けがつらい。事務所に戻り速やかに、スラックスに裸足でスポサンという攻めた出で立ちになった。

 

八百屋の閉店時間に間に合い、キャベツとさつまいもを買ったのち、本屋で「ファミレス行こ」を回収して帰る。

この間さつまいもは圧力鍋でふかしていたが、電子レンジに「やきいも」メニューがあったから、試してみる。

いもが焼かれている間、マンガを読む。

登場人物や起こることのつながり方の加減がちょうどよく面白い。そして最後にたまらんエモが待っていて声が出た。下巻、はよ読みた過ぎる。

焼き終わりましたわよと電子レンジに呼ばれ扉を開き、はたと、もしかして鉄板がめちゃ熱いのではと気付いた。私は昔、スープストックでのバイト初日に、鉄板を素手で掴み周囲を慌てさせたことがある。芋一本だけ布巾で掴んで事なきを得た。学習して良かった。

いもは、もうちょっと焼いても良さそうだが甘くてうまかった。

 

ファミレスをもう1回読んで、寝る。