仮面福祉会

できることを切り売りしています

終わりまでを算段する

JSportsで、フランスのクラブチームドキュメントを再びやっている。南アフリカでかつての有名選手が、試合後のシアコリシに話していた。コリシが「家に入る暗証番号を後で送るよ!」と言っていてギョッとした。番号式の鍵がまず日本の一般住宅にあんまりないし、それを教えるというのは、今後その人が自由に出入りできるようになるということではないか。すごい、信頼だ。

そもそも、外国の人の、自宅に招待しがちなところに怯む。人の家に行くときは常に、いつどんなタイミングでお暇を言い出すべきか、ということを考えているから。時間に決まっていないパーティーほど恐ろしいものは、中々ない。

 

弁当としてタッパーにおでんをつめて行く。汁だけだが漏れたことのない、優秀なタッパーに全幅の信頼をおいている。

 

昼におでんを冷えたまま食べ終え、郵便局に年賀はがきを買いに行く。習字の先生に頼まれた分。画像を送るだけでなく、印刷することすら先生はできないから。

かつて教わっていた先生が亡くなって、来年で10年経つ。以来奥さんが教室を切り盛りしているが、毎年、かつて先生が教材として書いた干支の書を印刷している。もうそろそろ一周してしまうが、その後はどうするのだろうか。改めて、もう刷新されることはないんだなと、しみじみとしてしまう。

それから自分の年賀状はどうしようか。あんまり面倒だからもう止めようかな、という衝動と戦っている。だって、辰って、なあ。

 

最近周りの人々が忙しそう過ぎるので、細々頼んでいた雑用を全部自分でやって作業で時間が埋まる。来年度もし本当に出向したとして、使い物になる気がしなくて恐ろしい。

気休めに、何か手伝うよと打診しながらただし明日私は休む。ノルマの有給消化の最後の日。

 

カレンダーを見ると、明日ソファが来ると書いてある。半世紀近く家族をやっているここに来て、ソファのある家になるとは、思いがけない。