仮面福祉会

できることを切り売りしています

正々堂々なんかやらない

電車からかすかに富士山らしきものが見える。

たまたま関東が平野だからにすぎないが、子どもの時分から、山が近いところに行くと旅に出た実感がわいたものだ。

山や森の近い生活を想像し、良いなと思うこともあるが、想像には温度がともなわない。本当に山に住んだら、雪だとか寒さだとかのことをまず考えなければならない。

目が見えなかったら、温度を想像するのだろうか。

 

本部に入った苦言電話に出て、つい良い顔をしてしまった。男と話をさせろと言う人もいるが、女と話すと柔和になる人もいる。いい感じに懐に入れてるとわかった際には、ためらいなく「あなただけ特別ですよ」感を出して媚びている。それが効率的でストレスが少ない。

 

おもむろに部長に呼ばれ、小部屋で話す。かねてより外部出向を希望している件で、前向きに進んでいるよという報告をもらった。実現すれば来年度からしばらく勤め先が変わるから、今検討している転居先との兼ね合いをまず心配してしまった。それよりも、上の人たちが何故か特別私に配慮してくれてることに感謝せねばならない。これまで10年良いように使われてきたし、ことあるごとに主張もしていたのが功を奏したのかな。管理職やる気あるよとも言ってあるしな。

問題は、今未来を想像しているのと、実際に未来を体験するのが、違う私だということだ。いつだって考える私は無責任である。

 

仕事を片付けたことを報告すると、上司から、いつも早いねと言われる。ふふふ、早いんじゃなくて、暇だから土日にやってるだけなんですよ。ズルをしているんですよ。