仮面福祉会

できることを切り売りしています

せめて途中で教えてくれ

風邪とみられた新人さんから休みの連絡が入る。ディスプレイに固定電話の番号が表示され、家庭を持つ人だということを読み取った。住んでいる地域もなんとなく察せられるので、とんだ個人情報である。

次に出勤してきたときに謝られるんだろうな想像して既に面倒くさい。

 

昨夜、システムのボタンを押して帰った結果が見事にエラーとなっており呆然とする。終わらないとできない作業があるのに。やむなくもう一度ボタンを押し、待つ。

こまごましたことをやりながらも、終わるだろうかと気が気でない。気が気でないが昼にかき氷を食べにいく。歓談していたマダムふたりが、食べきれなかったわごめんなさいと言いながら帰っていった。

道を歩くとやいやい言う選挙カーに追いかけられる。かち合った候補者に対し、ご健闘をお祈りしまーす!と叫んでいて、究極の茶番なんなんである。こんな、ほとんど住民のいないところで、意味があるのだろうか。

 

昼から戻ると書き出しはまたエラーになっていた。死である。これが終わるまで帰れない。そういえば前に、今日東京ドームでやる野球に誘われていたのだった。バックネット裏で高かったので断ったのだが、全然行けそうもないので良かった。

試合結果を見たら珍しく西武がソフトバンクに勝っていたのでちょっと残念。

 

三度目チャレンジでようやく書き出し終わり、待機していた処理を済ませると夜が更けていた。くわえて、4月を過ぎてから如実に電車遅延が増え、なかなか家にたどり着けない。

 

帰宅するとテーブルにさつまいもが置かれている。父の川越土産だという。ありがてぇやと受け取り裏面を見ると、冷やし、と書いてある。私は現に、冷蔵庫で保存してある焼きいもを毎朝食べているのだが、それと何か違うのだろうか。最近冷やし焼きいもというフレーズを見かけるなとは思っていたので、楽しみ。太古の昔からあるような食材に対してもなお新境地を見出だそうとする、日本人の食への執念を感じる。

芋栗南京を年中食べて生きていきたい。