仮面福祉会

できることを切り売りしています

残しておいてつらくなる

起きて、また寝ようとしたところに廃品回収の車が通る。8時代はアウトだろうと思いながら寝て、今度は選挙カーが通り起きる。なんでこんな極地の狭い住宅街に入ってくるんだ。

選挙。くじけず毎回真面目に臨んでいるが、公共の場でわーわー叫んでいる内容が、文字ベースでは薄くしか見付からず困る。あんな見出しだけの中吊り広告みたいなものや、文字制限のあるSNSではわからんじゃないか。何ならみなさんに、方針と、目標に至る方法に関するレポートのひとつでも出していただきたい。それがされない限りは選挙カーはただうるさく迷惑なだけ。

 

やむを得ず起きて出かける。昨日とうって変わり晴天で夏っぽい。都心に出て、商業施設に最近できた店で昼をとる。

注文したものを待つ間、なんだか眩しいぞと目をやると、子ども向けのフォトスタジオがあった。ドレスを身に纏った子どもが座り、白いドームみたいなものがビカビカ光っている。なるほど、と、背面にくるよう席を移動したら、正面に鏡がありそれがまたビカビカ光る。罠よ。泣きわめく子どもと、超絶ハイテンションで子どもの気を引くスタッフの声を背にピスタチオを食んだ。

子どもの写真は親のためのものだよなと思うのは、私が写真嫌いだからだろうか。自分が子どもの時に、今のような写真文化がなくて良かった。

 

店から地下道に降りる間、にわかに人が増え、どうやら雨が降っているらしいと気付いた。地上に出ないまま駅に戻り、結局また事務所に行き昨日の続きをやる。少しだけのつもりがまた雨が降り始めたので待っていたら日が暮れた。

それから眠くなりがちな文献を読むために図書館に行く。中で著者が怒っていることに、私も同調して怒りが募る。ほんとそれな、の嵐である。しかしこの怒りは初めに感じてからもう10年経とうとしている。10年、何なら悪化の方向にしか進んでいない。どうしたらいいんだ。私がもっと賢く優秀だったら、10年もあれば何かできたろうに。

 

怒りを感じられると、まだ生きていられるなと思う。