仮面福祉会

できることを切り売りしています

人との距離で自分を測る

風が強く、ベランダで何かがずっとぎぃぎぃいっている。しかしそれが何なのか確かめない。

 

電車を降りると、いつも見かける白杖の人が、いつものルートを少し外れていたので、エスカレーターまで一緒に行く。お礼を言われるが、この人は1日にどれ程ありがとうというのだろう。普通に生活するのに人より助けが必要になりがちということは、人より頻繁にお礼を言うということだ。最早挨拶みたいもので気にしていないかもしれないけど、役に立たせてもらえる立場なのがむしろありがたい。

 

ちゃくちゃくと仕事に取り組みつつ、新人さんに仕事を捻出するのが難しい。どうしても業務の一部を小出しにすることになり、流れがわかりにくいのが申し訳ない。あと、仕事が切れたときにプレッシャーを感じる。それから本当はこう、ウェルカム感を出すためにもっと相手に興味があるのをアピールする必要がある。私に向いてない。

 

週明けに回すと忘れそうなあれこれをやっていたら夜が更けた。

後輩と帰りがてら、GWの話をする。4、5年前、GWがめちゃめちゃ長かった年に入職した人で、それ以降GWが短すぎると感じると言っていた。何て健全なのかよ。私は毎年毎年、どこも混んでいるのにこんな長い休み、どうしたらいいのかと思い悩んでいるというのに。今年はそんなに長くないから、どうしようかな中山道でも歩くか。

 

家に向かう道すがら、風が強く雨が横向きに降って前面がじわじわに濡れた。ベランダでまたぎぃぎぃと音がする。