仮面福祉会

できることを切り売りしています

スカートが短い

1月に亡くなった、大叔母の納骨に参列させてもらう。久しぶりに喪服を着ると、スカートが短い。いや、普通の膝丈なのだけど、今の私にとっては心もとない。出番が少ないのは良いことだが、長く使うことの難しさを感じた。

 

墓地は遠く、山を越えて桜を抜けてたどり着くような所であった。

墓石の周りに人々が集まり、では納骨をしますと、作業服のお兄さんがおもむろに穴の中に首もとまで潜り込みざわついた。思ってたよりふかいぞ。再び蓋をする前に、前から入っていた骨壺に会うチャンスとばかりに、めいめい写真を撮りまくっていた。

 

祖母が亡くなってから、母が実母のように親しみ、私も何度か一緒に出掛けたりした人であった。叔母姪の関係性で気楽さもあったのだろう、あれこれ愚痴めいたことも母にはよく話していたようだが、その登場人物だった親戚たちに初めて会い、もれなくこれが噂の、であった。叔母さんにとっては思い通りにならないことも多々あったのだろうけど、みんな真っ当な人生を歩む健全な人々だった。

持ち寄った写真のなかに祖母の晩年の写真があり、気の毒だった日々を思い出す。長く生きると寂しく辛いことも多かろうが、元気で死ぬことの良さは変えがたいよなと思う。

 

法事らしい食事をいただき、帰路につく。ただ移動が長かっただけだがやたらと疲れた。