仮面福祉会

できることを切り売りしています

解像度が上がる瞬間

昨日ついに、乳酸菌を買った。

2年前に大腸内視鏡検査をして以来、全然元に戻らず、地味な不快と共に生活していたところ、急に気が付いたのだ。人には人の乳酸菌。って、言ってたな、と。CMでお馴染みながら素通りしていた商品が、自分にとって意味のあるものとして現れる。これが「気付き」です。

 

起きて朝食をとり1回3錠多いなと思いながら錠剤を飲み込み、また寝た。

 

永遠に眠い気がしながら昼前に体を起こし、かき氷を食べにいく。それから一駅先まで歩く道すがら、日なたと日陰の寒暖差に震える。

 

人と約束があり新宿御苑に向かうと、2週間ほど前に通りかかったのと同じく、あらゆる店に人があふれ祭りのよう。歩く人々の手にはピクニックの準備があり、ほうぼうが行楽に臨む気概に溢れていた。

御苑は予約制で入れず、入れるカフェを見付けるのも一大ミッションである。都会のレッドオーシャンが過ぎる。

 

微妙な時間に暇になり、どうしようか困る。休日にやっていた、仕事みたいな調べものを1回提出してしまいやることがなくなった。しかし、あれで終わりというわけにもいくまいと気を取り直し、図書館であれこれ本を借りた。調べもの絡みの本は、大抵眠くなって読み切ることができない。どうせダメだろうが、がんばってくれたまえと、未来の自分に期待する今の自分は気楽なものである。

それからデクラークが表紙のラグビー雑誌を借りようと物色していたら、隣で小学生の女の子二人が、ナンバーの表紙を見て、大谷だ!ときゃっきゃしていた。すごいなWBC…。

 

先日テレビで、30代後半で仕事を辞めあれこれやって結果いま僧侶です、という人を見た。もう今から新しい仕事にはつけないよな、というのは今後の人生のプレッシャーなのだけど、つけない、の意味は限定されていて、どうしてもだったら、道はなくもないのだよな、と思った。