仮面福祉会

できることを切り売りしています

からっぽの人でありたい

地方移住の番組の再放送がやっている。朝のテンションでは少しつらいが、ローカル鉄道会社に就職し移り住んだ若者がきらきらしてかわいかったのでつい、見た。地方に行くというと、まず都会から離れたい、という疲れた心が先立つイメージがあり敬遠してしまうのだが、環境起因ではなく純粋な就職なのが良かった。このままスレずに素敵なおじさんになってほしい。

 

電車が空いていて楽だ。楽だと感じることで、普段の混雑を無で捉えられていないんだなとわかる。これが募ると、田舎にゆきたい、になるのだろうな。

 

年内最終出勤日、不在中に起きたトラブルを上司に報告する。あとはおまかせできる立場で申し訳ないが、明日は我が身と思っている。

昼に、タッパーにつめたカレーを食べてうまい。クリスマスに鶏を解体してもちろん食べ切らず、次の日は飲みで不在で、昨夜、カレーが現れた。鶏は…?と思いつつ、カレーをありがたくいただくものの、母の料理に対するこういう振るまいが永遠の謎だ。

 

終業時間になると、良いお年をとか、来年もよろしくとか言う声がちらほら聞こえる。そうだった。私はこの、年末年始のひとこと挨拶がとても、苦手だ。

日常では気にならないが、こと仕事となると急に苦々しく煩わしく感じられる。職員の歓送の時期も同じのように感じるので、たぶん、仕事の人間関係を、永遠に地続きであるかのように、人情を廃して淡々したものにしたいのだと思う。

でも、大人なのでいちおう、良いお年をと呟きながら職場を後にした。

 

帰宅すると父が退院していた。

入院中のあれこれを話すのに、気持ちいつよよりも声がでかい。饒舌であるし、余程抑圧されていたと見える。高齢者一人でも、いるのといないのでは家内の質量が全然違うな。

 

都外でコロナに感染したという弟に週末、冷凍うどんをネットで注文した。月曜着を選び少し高めの店を選んだのだが、今日になっても届かず、弟はめでたく陰性になった。

意味なかったな、と臍を噛み、店に、どうなっているのかよと問い合わせをすると、数分後に返金されすみませんでしたと返事がきた。極端だな。

不利益はないが、弟への労いが空振りに終わった戸惑いが残った。