仮面福祉会

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文化と思想を守り隊

最近、目が覚め、時間を確かめ、5時代で、そのまますっと寝る。ということが続いている。この際に時間を確かめるのがどうしてもスマホで、操作をするので基礎体温が変わっているのではと疑っている。それでもう、目覚めたら起きることにした。

そして30分ほど早い電車は混んでいて、紺色の服を着た小学生と親が見受けられるのだった。そう、去年の同じ時期、あの時は単純に仕事が終わらな過ぎて早出をしてこのことを知ったのだ。思い出す必要が全くないことを思い出す、これが大人の一年である。怖い。
早く行くと事務所は人がいなくて快適で仕事が捗ることも思い出した。今は幸いさほどの仕事量はないんだけど。

 

夜、NHK三島由紀夫の自決の話をやっていて何となく見た。母が当時、雑誌で首の写真が普通に載っているのを見て大変に怖かった、と話していて、今その演説の映像を見るのも恐々という様子であった。しっかりトラウマになってるじゃないのよ。

知った時には既に死んでいたから、わりかし最近の人なんだということをうっかり忘れそうになる。本人の手記に、50年後、100年後にわかってもらえたらよい、みたいなことが書かれていたようだが、50年後の今でもわからないし、あと50年後は多分もっとわけがわからない類の思想のように思う。

しかしそれとは別に、文学作品と分類されるような本は面白い。ストーリーだとかテーマ性では退屈と感じることが多いが、時代と表現の技術を意識して明治から順を追って読むと、各々の攻めが唸りをあげてすごい。学問というとどうも、実用が重視されて久しいが、文学とか文化とか人生の余暇みたいなことの楽しみが、なくなってしまわないでほしい。番組では三島由紀夫が何となくそんな感じのことを言っていたような気もするが、それがどうしてああなるのかは、やっぱりマジで全然わかんないな。