仮面福祉会

できることを切り売りしています

まず絶望があります

サラメシを眺めながら朝を過ごす。弁当を作る行程を録ったものがいくつか流れ、抱く感想といえば、めんどくさ、である。人参をせっせとスライスしたり卵焼きを作ったりは言うまでもなく、出来上がったものを切って入れることすらめんどうくさい。そもそも様々な食材を選んで買うことがめんどうくさい。こんなことで誰かと結婚したいと考えているのだから、とんだムリゲーだ。

といいつつおばあさんの代わりに毎週スーパーで買い物をしている。イチゴとバレンタインの季節になり、ピンクの商品やディスプレイが増えて憂鬱だ。もともとあまり好きではない物を強要されて嫌いになるターンに入ってしまってつらい。

ジムへ行きお兄さんと筋トレのおり、急にプライベートで直面中のトラブルの話をされた。自分では経験し得ないマンガのような愛憎拗れ劇で、人間のレベルが違うと敬意を感じる。もちろん何の気の効いたことも言えないので、丸く収まると良いねとお祈りするにとどまる。

先月舞台に出た絡みのカンパニーの公演に行く。あのレベルの作品を毎月世に出すとは、どうなっているのかもはや心配だ。
安部公房の「友達」を題材としており、もとの戯曲を知らないが、真意がわからない集団の恐ろしさをじわじわ感じた。寝て起きてご飯を食べて新聞を読んで家賃を払って、ということのひたすらの繰り返しを見ていたら、おれは人生に何を求めているんだろうか早回ししたら所詮こんなもんだと、絶望的な気持ちになった。
今が1番中2らしいんじゃなかろうか私は。

御嶽海の笑顔のかわいさにちょっと救われる。