仮面福祉会

できることを切り売りしています

壊れてないけど出ない音ばかり

出向先の名物職員らしい人が、この間まで担当していた制度に関して、関西の団体が作った報告書を貸してくれた。興味があろうと気にかけてくれたのだろうからありがたいが、瞬時に感じるのは悔しみである。
おれはもっと中身のある、社会に有益な情報を提供できる報告書を作っていたところなんだ。それを、それを志半ばにならざるを得なかったのは私の選んだ大学教授のせいで。悔しい。進捗はどうなっているのか。続きも参加させてもらうよう根回ししておかねば。

今度やるイベントのメンバーである、一般市民さんからのメールのタイムスタンプが深夜の3時になっている。60代か70代だと思うが、どういう生活リズムなのか。中に、明日打ち合わせできるかと記載があり、明日っていつだろう、と思う。

昼に自転車でオーケーに行く。勤め人で賑わうオーケーを初めて見た。

午後は自転車で外出し、帰りそこそこまとまった雨にあう。傘をさし自転車を押して歩いたが、幸い正味5分程度で済んで助かった。どうも梅雨めいて憂鬱だ。

最短経路を取り真っ直ぐ帰り、スタジオの予約時間にギリギリ間に合う。地下に降り、煙草を吸う人の前を横切り入る。中は楽器を背負った高校生ぐらいの人々で満杯だ。全部がイメージどおりで感動する。
店員さんはとても丁寧で親切で嬉しい。通された部屋にはドラムが置いてあり、ひとりで立つのがしばらく所在ない広さだ。所在のない体のまま、対象がいないのに照れながらラッパを用意する。
教わる相手がいないと何が正解かわからないが、繰り返し吹くうちに出た音がDを示すようになった。D。ドレミで生きてきたから永遠にピンと来ない。本格志向のピアノの先生に、ツェーデーエーエフゲーと教わったこともあった。でも、初めから数えないと結局わからない。でも、Dはレで、正しかったはずだ。気を良くしてプカプカ吹き続けて1時間満杯費やした。

帰宅してリードの手入れをする自分が「趣味をやる人」になっている。一音をまともに出すことすらできないのに。

興が乗り、仕事のチラシに使う自画像を作った。我ながらいい感じにひどい出来で、良い。

思いがけない道に踏み込んだ

先月ほうぼうからいただいたお菓子の数々の、残りが僅かだ。当たり前のことなのに、本当になくなるんだな、と感慨深くなってしまう。正直ちょっと甘いものに飽きている。かといって、他に食べたいものはない。

出勤して、机上を拭くのを任務と心得ることにした。そこで、使っていたウェットティッシュがなくなった。前の担当だったらたのめーるも自らできたが、今はお金の動かし方がわからず簡単にはできず不便だ。異動で面倒なのは、事務用品の調達方法、ゴミの出し方など、日々生じることが自由にできないところだ。

朝のミーティングで組織の偉い人が来る。組織改革の一歩として5月1日の異動を発令するとのことで、担当から1人抜けることになる。育休で埋まっていない穴もあり、どんな紛糾が起こるやらと眺めていたが、表向きみんな諦めの面持ちで発言はなかった。

午前はでかめの会議。午後は研修。
その間が微妙な時間で、丸亀製麺に駆け込む。外国のお客さんが並びただでさえ普通でないシステムに!とやきもきする。釜あげうどんは食べにくい。
炭水化物をとると眠くなる。

数十分だがメール確認のため事務所に行く。前担当の後輩に頼んでいたことに返事がある。わからない人同士で悩んだ結果がこれですとファイルが添付されていた。わかる人に聞いてほしいが、悩む様子を想像するといじらしくてちょっとかわいく可笑しい。

近所の区民センターに行き、利用登録について尋ねた。楽器の練習場所に公共施設が借りられるのでは、と気付いたのだ。あれこれ説明を、懇切丁寧にしていただき、自分がやろうとしている行為が「楽器演奏(大音量)」と表現されるのがわかる。大音量。
大音量が出せる練習室の倍率は高いと言われ、まぁまぁ運良く空いているときに使えればというぐらいのテンションで登録をした。早速調べると、連休中1日使えそうだったので申し込む。
区民センターの他に、近所の音楽スタジオも調べ、勢いで利用予約をした。スタジオ。軽音楽部とか、バンドとか自分とは縁遠い種類の人々が集まる場所で、まさか自分がそこに加わるとは、数日前まで思いもよらなかったことだ。今までにない方向に走り出しているのが、他人事のように面白い。

りんごを買って帰って食べる。
腹式呼吸の解説動画を探すと、ボイストレーニングか健康のカテゴリにあることがわかる。同じことをやろうとしているのに、目的が全然違う、妙な二択だ。