仮面福祉会

できることを切り売りしています

本当に年齢が計算できなくなるんだな

兄の誕生日にメールを送った。兄がLINEを使わないと決めているので私の家族はグループをつくらない。毎年体に気を付けろということばかり書いているので、今年は結婚相談所の情報を添えておいた。嫌がられようが余計なお世話を心置きなくできるのが兄弟というものである。もちろん返事は来なかった。互いに勝手に歳をとっていく。

成人の日だった。図らず自分も成人式をやった会場の側を通りかかり懐かしむ。特段楽しい思い出ではないが、成人式に参加できる状況にあったことがありがたい。
駅前では餅つき大会と太鼓の演奏がとり行われていた。成人を祝うのに餅をつくの面白いな。餅をつくということはめでたさを表していたのだな。振袖を着たり餅をついたり太鼓を叩いたり、特段のテーマを掲げないまま何となく「らしさ」が集まっていくの、スキがあっていとおしい感じがする。
振袖の付属品のようになっているあの白いホワホワについて、母が嫌っているので成人式のときは水色のストールをかけて行った。ホワホワが良かったわけでは全然ないが、妙にこなれて新成人らしくなかったな。ということを、毎年振袖の女の子たちを見かけては思い出している。

以前住んでいた場所の近くをとおりかかると、新しい店ができたりして景観が変わっていた。コンビニになったところが元々何だったか、3ブロック間ぐらい考えてようやっと、古い商店の集合体だったことを思い出した。街並みが変わって寂しいというより、新しいものができると一瞬にして以前の記憶が飛ぶ感じが怖い。