仮面福祉会

できることを切り売りしています

経つ日々

朝起きてスマホを見ると、パラリンピックの結果が通知されている日々。しかしテレビで見ることは、自分が点けるタイミングでは、ほとんどない。オリンピックのように、再放送でやらないからだろう。東京でやっていた時はだいぶ意識的に取り扱っていたということがわかる。結果しか目にしないような日々であるが、一昔前に比べて、金メダルを取りましたというお知らせが減ったような気がする。事実であれば日本が弱くなったということではなくて、世界の競技人口が増えたからなんじゃないかと思っている。かつては欧米ばかりだった大会で、アフリカ勢が台頭してきたように、かつて独り勝ちしていた国が奮わなくなっていくのは、見ようによってはいいことだ。

常駐先が1日から閉館になり、職員さんたちが日々引越しの準備をしている。みなさんが移動するのは半ばごろと聞いているから、半月も荷詰めをするつもりだろうかと、関係ないのに心配になってしまう。

雨が降るとか降らないとかいう予報を眺めつつ、どうやら降らないらしいから、実習生を自転車で連れ出す。
先導して、角を曲がるたびについて来るのを少し待つ。坂を上り切ったところで、いつまで待ってもやってこなくなる。どうしたのかな、と不思議がっていてはたと、思い出した。昨日あの子、自転車の充電を外してたな。
急いで引き返すと、果たして自転車を押しながら坂を上っているのを見付けた。
言ってよ!
と思うが、気付かず先に行ってしまった私が悪い。彼女をそこで待たせ、バタバタと充電池を取りに戻った。自転車がめちゃめちゃ重いです、と笑っていたが、ちょっとピュア過ぎないか。

仕切り直した町巡りは、私が未だ位置関係を掴み切れていないせいで、目的地をコンプリート出来ずに帰る。

仕事を終え、19時までやっているお店でかき氷をやる。
辻褄合わせに、帰りは家まで1時間歩くことにする。夕方に気温が20℃代前半になると聞いていたから警戒したが、湿度が高くむしろ暑さを感じる。更に、でかい道をずっと真っ直ぐ行くだけだし暗いし面白くないのが難である。コロナ禍の社会保障に関する論文を聞きながら歩く。

1、2週間ぶりに母にラインを送ると、コロナに罹ったと報告がある。熱も咳もないが、喉が痛くて検査をしたという。家族の中で私と母はこの4年、感染を回避し続けてきたのだが、ついにかと興奮した。それぐらいの扱いの病気になったことが、当初を思い返せば感慨深くもある。
私は今後も逃げ切りたいが、気付かなかっただけで絶対どっかで罹ってるとは思っている。