朝が涼しい。水出ししてあるアイスコーヒーを飲むが、ちょっと寒いぐらいである。居るだけで汗だくになった夏に、まさかぶり返しませんよね、と、寝かけた赤ちゃんの様子を見るように距離を取る心持ちである。
実習生の受け入れが終わり、引越し用のダンボールが届き、本格的に移転の準備を始めた。とはいえ、間借りしているスペースはデスク2台と長机が収まる程度のもので、目下使わないものをまとめるだけの作業は小一時間で終わった。仕事柄というか何というか、使ったその時だけのために買ったから有る、という物品が発掘される。いつか使うかもしれない、の「いつか」が実際あり得るから、捨てられなくて困る。おはじきとか。
午後、日が傾く頃に、用向きがあり公園に行く。球技をやって良い、ネットで囲われたエリアがあるが、注意書きを読むと、野球の硬球軟球は禁止されている。その中でまさに、どう見ても経験者の投げ方でキャッチボールをする高校生を眺めた。
禁止事項を堂々と破って良いとは思わないが、本気のボールを扱えるのは、この辺りだと学校の校庭ぐらいしかないから気の毒な気もする。バッティングセンター的に、ピッチングができる施設はないのかしら。とイメージした施設はつまり、ブルペン。
最近配信サービスで、カーボーイビバップを見ている。
リアルタイムでやっていた当時思春期真っただ中だったこともあり、ガチオタの姿勢でどっぷりはまっていたアニメである。どれぐらいガチかというと、キャラデザインの人が作画監督をしている回を覚えているぐらいで、改めて見ても全然クオリティが違う。アニオタというわけではなかったから他のアニメと比較できないが、このように落差があるのが普通なのかしら。
アラフォーになって見るとさすがに10代の時のように純粋には受け取れないから、かっこよさも「やってんな」でありちょっと冷やかすみたいな気持ちがある。のに、やっぱりかっこいいし、しっかり揺さぶられてしまう。20分そこそこのアニメであれは改めて、すごい。
涼しいうえに風があるから、試しに窓を開けて、夏にお伺いを立てる。