仮面福祉会

できることを切り売りしています

勝手なわかりみ

ダストボックスにずっと入っていた、ペットボトル満載の袋を、回収日なので外に出しておいた。誰か、ペットボトルがプラごみだと思ってるのだろうか。だったらあんなに、ちゃんとラベルはがして出さないか。ちゃんと持って行ってくれますように、とお祈りをした。

一本早い電車に乗ると、学生が満載に乗っている。制服の子たちは今年も変わらず、カバンを立っている足元に置く。新学期が始まった実感を得た。

午前中、昨日行けなかった街巡りのため、自転車で飛び出す。防風スウェットにダウンを重ね万全を期すが、顔に当たる風が強く冷たくて、怯む。いつも何となく通り過ぎているはずの郵便局が見付からず、狭いエリアをぐるぐる無駄に回ってしまった。
年末に自転車用ヘルメットが支給されたのだが、取ったり着けたりするのが煩わしい気がして、まだ使っていない。怒られる前に使わねば、ならないか。

一度事務所に戻り、レトルトカレーと昨日炊いた米を食べる。

午後は相談会に行くのでまた、自転車で飛び出す。指圧師さんがやる介護予防講座に同席させてもらう。みなさん、もらったレジュメにせっせとメモを取っている。体を押して臓器の調子が良くなる、ということに納得感は全然ないが、上手に話せる指圧師さん、という存在が稀有で感心してしまう。

講座が終わってから、受講していたひとりから相談というか、日頃のもやもやの話を聴く。いわゆる「傾聴」のルールにのっとるのだけど、内心、わかるなーと思いながら聞いている。40~50歳ぐらい目上のその人の気持ちも、その子どもとか孫とかの気持ちも、全部少しずつ共感してしまう。しらんのだけど。

事務所に戻ると、連絡がありましたと伝言メモがある。数日前からずっと話したい相手だが、すれ違いが続いたまま週末になってしまった。やきもきする。

戻った時間が遅く、珍しく時間がない。ばたばたと切り上げ、楽器の練習に向かうも電車が遅れまくっている。五分遅れぐらいで何とか飛び込み、勢いで教科書を最後まで終えた。年末年始で練習の間が空いていたが、辻褄があって嬉しい。

嬉しさのまま八百屋により、貧弱なキャベツが280円。ギリギリありか、と手を打とうとしたときに、二分の一カットが98円になっているのが目に入った。二つを合わせたら、サイズがあまり変わらないように見える。決断に自信がないが、二玉買う。

ヤマトから、配送予告の通知が来た。最近ようやく頼んだ、引き出物の豚肉である。先々の昼ごはんの目途が付いた。

ペットボトルはなくなっていたが、不燃ごみが一つ、残っていた。