久しぶりの晴れ。しかし一時期のように熱を感じる程ではなく、日陰に入れば涼しい。
午前は、ボランティア先を探しているというお寺に話を聞きに行く。お坊さんと言えば人に話を聴かせるプロだから、個人的にこの仕事を始めた当初から、いかに説得力のある言いぶりができるか、スーパーバイズを乞いたいと思っていた。もちろん今回の要望は高齢施設で写経的なことをするとかそういうアイディアであったが、いつか、喧々諤々になりそうな会合に、緩衝材として加わるようなことをお願いしたい。
ここのところ実習生が来ており、ペアの子が主に指導を担当しているが、なりゆきで自身もケアすることになる。自分は他所から来ている身だから、訊かれたことに対して、せっかくだからと、出向先の人が持ち出さなそうな視点で話すようにしている。
大学の授業では便宜上カテゴリ分けをして学ぶことは、現実にはほとんどがグラデーションというか、マーブル状だ。ということが、考えてみれば当然なのだけど、実務をやらないと気付かない不思議がある。そのギャップが会議と現場の溝を生むから、制度の狙いはこうだが、地域のリアルに合わせてやり方は色々なんだよーという話をする。しておいて、自分が大学生だったら、理解できる気がしない。
毎日さぞストレスだろうと思うが、わりかし順応しているように見え偉いことである。
午後は最近知り合った、WEB系の会社と話しに行く。自己紹介と、協働できる可能性の探りを入れる目的だが、結構な構想が出てきて内心慌てた。
自分もそうだが、こんなことできたら面白そうだなと考える画はどでかく楽しくできるが、現実的になったときに怯む可能性は大いにある。どこまで真面に捉えて、現実化するべきかなと悩むが、ペアの子が珍しくやる気になっていたから、様子を見ることにする。
そういえば今日から新学期で、電車にも駅にも道にも、制服を着た人々が現れてきめんに密度が上がった。わかってはいたし、そうならないわけがないのに、昨日まで全く変わった光景にがっかりする。身勝手極まりない。
朝食用のスープを作るのに、真っ先に鍋へ水をパンパンに入れてしまった。計量カップで減らしながら材料を加える。これが、料理ができないということです。