仮面福祉会

できることを切り売りしています

シュレーディンガーのアースレッド

多少の梅雨感が戻ってきた。今週初め、夏の気合が入り過ぎていたから少し安心する。安心だが、油断でもある。

先日買った害虫駆除燻煙剤を試してみんと開封すると、火災報知機カバーが入っており物理を感じ取る。カバーをかけ、空気清浄機を止め、風呂場の換気が3時間後に起動するようタイマーをセットしたが、本当にこれで上手くいくだろうか。いないうちに火災報知機が作動して大騒ぎになるのルートだけは、何としても回避したい。

昨日帰り道を歩いていると、後ろで男女が、この辺にコンビニがあったはずだと話しているのが聞こえた。ほどなく道の先に看板を見付け、あ、ほらあったあったと言い出し。しかしそのコンビニはまだ、開店していないことを、私は知っている。
そして開店日が今日である。朝からスタッフさんが呼び込みをしていた。コンビニなんて、その良さはもう十二分に周知されているし、呼び込みの対象は通りかかる人でつまり「新しくできたんだな」は見ればわかるわけだが、それでも新規オープンの時はアピールするんだな。

朝から、今度やる大きめの説明会の打ち合わせ。上席の人々が曖昧に事を進めようとするのが、文化なんだろうがもどかし過ぎて、追求の勢いを強めてしまう。ここに来てたった3か月で遠慮がほぼなくなり、元の所属にいるのと一緒になっている。借りてきた猫で居続ける忍耐力がないのだった。

午後はオンライン研修。福祉職向けだと思い込んでいたが、どうやら医療関係者が主な対象らしく、病気の歴史とか定義の話が大半を占めていた。知らない話が聞けて面白かったぐらいに考えていたが、同じく受講していた先輩が、業務に活かせる要素が少な過ぎるとプンプンしていたから慌ててごまかした。こういうところが自分の人間としての未熟である。

オーケーに寄り、カードの落し物がないかと確認したのは敢えなく散り、粛々と再発行手数料100円を払った。会員の割引率は3%だから、100円の元を取るにはおおむね3,000円分ぐらい買わねばならない。何だか負債を返すみたいだ。

それから引き続き呼び込みをしているコンビニにも、新品のコンビニを見てみたくて入った。商品棚や値札がピカピカで興奮する。

家に着き、ドアを開けるとまず、煙は、ない。あと、火災報知機も多分作動していない。しかし、風呂場の換気扇タイマーは何か設定が違ったらしく、始まっていない。代わりに、空気清浄機が作動している。どうやら電源ボタンと「おまかせ」ボタンを間違えたらしい。
つまり、効いたかどうかと、今自分が部屋に入って大丈夫だったかは、空気清浄機の性能にかかっている。それはもう過ぎ去ったことで、計り知れない。
朝散らかしていった説明書を改めて見ると、寝具は新聞紙などでカバーをし、精密機器は袋に入れるなどしてガードしろと書いてある。こんなにも後の祭りなことがあろうか。何となく大丈夫な気がするが、干していた洗濯物をもう一度洗い、ついでに布団カバーも洗い、外に出ていた食器を洗った。
噴出されるなり全て空気清浄された可能性を考え、もう一回やるかと一瞬思ったが、ちょっと面倒くさすぎるな。