仮面福祉会

できることを切り売りしています

意地でも辻褄をあわせよう

昨日買った絵本のクッキーと、もらって一生食べきれなさそうなお菓子を紙袋に入れ、友達の家を目指す。

 

明日から通勤経路が変わるから、モバイルSuicaの発行変えをした。すると、今日までの定期が表示されなくなった。

嫌な予感過ぎる。

まさかなを盾に駅員さんに尋ねると、明日からの定期しかありませんねとすげなく言われ、改札でしばらく立ちすくんだ。ええええそんな仕組みだなんて思わないじゃん普通!と、心のなかで悶えのたうち回る。

たかだか何百円かの交通費といえばそうなんだが、あるはずの権利を放棄させられて払うのが嫌過ぎる。嫌過ぎるが、行かねばならぬから、改札を通った。

 

こういう時ほど強固にかき氷である。

開店と同時に入った組のしんがりで、注文した氷を待つ。そして店員さんが、持ってきた盆を漫画みたいにひっくり返した。

あらあらあら。

紫色の何某かが左腕とチノパンのポケット辺りにがっつりかかり、なかなかの惨事になっている。焦った店員さんからおしぼりやタオルを矢継ぎ早に渡され、できる範囲で処置しつつ、この後どうしようかな、ということで頭がいっぱいになる。一回帰って洗うべきか。そのための交通費ぐらい請求しようか。そしたら定期の件は相殺できるかな。

結局、お代は返しますからクリーニング代にしてくださいと、かき氷分の現金を渡された。この一連を全客に見られていて、あいつ、当たり前みたいに金受け取ってやがるぜと思われているかもしれない。いやでもこれが普通なの?どうなの?わからないが全力で気まずい。気まずいが、作り直してもらったかき氷はうまい。

ごにょごにょと挨拶をして、そそくさと店を出た。明るいところに出たら、思っていたより目立たなかったから、そのまま次の目的地に向かった。

 

友達宅に着くと、いないないばぁみたいに乳幼児が3人床に座り込んでいて可愛いしかない光景があった。2歳児が絵本クッキーの中のシナぷしゅに食いつき、本当に人気があるんだな。

ひとり6歳の子どもはSwitchで遊んでおり、あれに乗っかるのも楽しそうと思ったが今回は乳児と遊ぶ。体を押されるたび、起き上がりこぼしみたいに行きつ戻りつしてあげるだけで楽しそうでよかった。

 

定期の折り合いをつけるため、帰るその足で実家に寄り、夕食を食べて家まで送ってもらった。