仮面福祉会

できることを切り売りしています

公式コスプレチャンス

雨の気まんまんで家を出たらまだ降っていなかった。長傘を持て余して歩く。

いつもの掃除の人が休みなのか、清掃のタイミングがずれて給湯室でかち合ってしまう。これももう、あと数日で終わる立ち回りだ。正しい環境に行くと、仕事と関係ない導線も1から組み立てないとならないのも面倒だ。

 

毎日どこかで卒業式をやっている。昨日はチームの上司が半休をとって、大学の式に出ていたそうだ。留学生は母国の民族衣装で参加する人も多いらしく、聞く限りでは、大コスプレ大会の様相である。そういえば駅で、中国か韓国あたりの宮中装束みたいな服を着た人を見かけた。あれもそうか。

最近は小学生でもみんな袴を着ていると聞く。ハロウィンなどのイベントごとの盛り上がり方を眺めていても、多くの人が、着飾るチャンスを敏感に拾っている。振り返れば自分も、式典には気合を入れて望んでいたが、全体的にもうちょっと大人しかった気がする。段々エスカレートするとして、行き着く先はどんな文化だろうか。

 

どうやら左の首肩辺りを傷めたらしく徐々に痛い。お茶を飲むのに頭に手を添えないと支えられない。オンライン会議があるが、画面の方向がずっと痛い方で辛い。加えて、4月以降の話は関与できないから意見も述べる気にならず、参加し甲斐がない。回りくどくもったいつけた言い回しをする部長の発言を、白目むきながら聞く。

 

数日前に勢いで、3、4年会っていないかつての同僚に連絡した。その返事が来て、いま、和歌山にいるのだという。どういう選択を重ねたらそうなるのか。人生のほとんど同じエリアで生きる自分には、そのルートが全然わからなくて羨ましい。どうせ変わるなら、海外に飛ばされるぐらいの遠心力がほしい。

 

Suicaの利用履歴に表示された61円がどうしてもわからなくて悩んでいる。