仮面福祉会

できることを切り売りしています

うねる人の集合体

加湿器の音で起き、止めてまた寝る。

ピラティスの時間に合わせてかけたアラームが鳴るが、行かなくても良いのでは?と逡巡した。初めての気持ちだ。とはいえ、ただ眠いだけでピラティス自体が嫌なわけではないから諦める。

起き出してカーテンを開けると、いつにもましてめちゃめちゃに結露している。加湿器がやる気出し過ぎでは。

 

昨日のピザの残りを、冷めたピザ〜と思いながら食べる。

 

無事にスタジオでプログラムをこなす。インストラクターさんはみな若く輝いている。体をつくり、教えるだけの技術を身に付けるなんて、どれ程の自律心があればこれに至れるのか、シミュレーションすらできずいつも尊敬する。

 

終えて歩いて秩父宮へ。

途中駅、やけに人出が多くしかも、歳も性別も雑多で、どこで何のイベントがあるんだろう。こういうとき大抵は持ち物などでわかるものだが、手がかりが全然見当たらない。わからないままもやもや通り過ぎた。

 

秩父宮は曇っているがさほど寒くもなく、今週も牧歌的だ。

順路の感覚でファンクラブブースの抽選をやったら、サイン入りポスターが当たって戸惑う。何が当たるのか気にしてもいなかった。

戸惑うが嬉しい気持ちもあり、勢いで筒を抱いてラグビー体験に寄ってしまう。タックルを、タックルをしてみたくてずっと気になっていたのだ。相手はもちろんラグビー選手で、自分なぞに飛ばされるわけがない安心感で、ばーんとぶつかる。楽しい。

試合も面白かったが、ペナルティ多いし粘れないし、シーズン前半の心強さが感じられなくてヒヤヒヤする。役者が欠けてるせいなのか。

左のブロックでお酒を飲みつつワイワイ見ているグループに、よく通る声で解説をする元ラグビー部がいるらしい。訊いて答えてくれるのはありがたいが、自ら語られるのは小賢しいなと思う。最後の方に出てきた翔平くんのことを「経歴がすごいおっちゃん」と称していたのは笑った。

帰りも順路で選手とグータッチする。シャノン・フリゼルに当たって嬉しい。リュックからはポスターが出ている。

この一連はもちろん全部、単独行動である。やべえ女と見られている可能性があるし、友達を連れてくるとか子どもがいるとかいう発展性が全くなくて、もうしわけないなと、頭の片隅で思っている。

 

駅まで歩く間に雨が降ってきた。ほうぼうのイベント会場から人が湧き出てきて集団になっていく。ちゃんとオリンピックができていたらどうなっていたのかしらと、無意味な恐ろしさを感じる。

 

帰宅し、もらったポスターを広げると、6選手の写真にそれぞれサインが入っていた。主力選手が揃い、真ん中はリーチである。普段「サイン」の価値をあんまり感じないのだけど、リーチのサインは得難いに決まってるので、ありがたく拝んだ。

リーチ、自分の顔の上にがっつり書くところが、ぽいな。しらんけど。