仮面福祉会

できることを切り売りしています

地獄に落ちるから大丈夫

朝一の辛さを減らしたくエアコンのタイマーを設定するも、起動する前に、布団から出た体に冷えを感じて目覚めた。寒くて起きるのと、「寝たら死ぬぞ!」の境目のことを思う。

 

昨日の懸念は懸念のまま仕事。ミスの回収のため電話をしているのだが、固定電話しかわからず、3コールで留守電になってしまう。さては詐欺対策〜と地団駄を踏む。我々の提供する仕事は、客が増えるにつれ複雑になりがちだが、大抵は様々な不正を経験した結果によるものである。留守電や着信拒否の不便さも、悪いことをする奴らのせいなのだけど、うっかり憤りが直接の対象に生まれるので戒めねばならない。戒めて行き場のなくなった気持ちを、地獄という発明が少し救ってくれる。人を騙し盗みをして落ちるのは大叫喚地獄

留守電は入れているが折り返しは期待できないから、手紙を送る。

 

昼休み、パソコンが空いているうちにやりたい作業があるが、じゃんじゃん電話がかかってくるうえに、受付に人が来たから対応してくれと言われ、積む。

 

夜は組合の会議。うちの組織にありがちな忖度と、微細なことを明文化するために議論を捏ねくり回す内容。人の気持ちなぞ事前に算段しても仕様がなかろう。進めながらケンカして調整すればいいじゃんと思う。毎回高そうな弁当を出してくれるが、普段食べつけない米の量に胃が苦しくなる。

 

会議終わり、昼にできなかった作業を回収しに事務所に戻る。フロアの薄暗い様子が、ドラマで見る「残業」の風景だなと思う。もちろん、良い事件も悪い事件も起こらない。