仮面福祉会

できることを切り売りしています

私が殺さなければ貴方は生きていない

夏よりも冬が好きだと意図的に思い込んで生きているが、冬の暗さと寒さは普通に辛い。本当に起きる時間なのか疑いながら布団から離れる。

BS2がなくなったので、やむなくつけるEテレの、みんなのうたおじゃる丸がうっとおしい。

久しぶりに泥のようなテンションで可笑しい。

 

電車でリュックを前に抱えると、ヒモの付け根が白く汚れている。はてと思うが原因が全く思い当たらない。電車はずるずる遅れ、職場に着くとアルバイトさんが中には入れず困っていた。いやだな。

 

細々としたことを片付けてぐんぐん時間が過ぎる。やっていれば終わるような作業をしている時に、思考の必要な相談が急に挿入されると、一瞬ものすごい抵抗を感じる。オームの法則、と思う。

あらゆることが面倒くさく、一時のことかと思いきやもう何年も同じで、回復するジャンルの現象ではないようだ。これで外的動機がなくなったら、まじで生命活動しかできなくなりそうで思いやられる。

 

夜、バタフライエフェクト田中角栄のことをやっていた。戦後からバブルまでの雰囲気は、その後をメインで生きる自分には怖いとしか感じられない。こんな滅茶苦茶なことをして、どんな恐ろしいしわ寄せが起こるかと震えるが、その結果の世界を目下生きているのでとんだ落語である。

今生きている世界には恐ろしいことが多いが、過去と比べれば明らかに生きやすく良い生活ができている。そこに立って戦後の振る舞いをただ嫌そうに眺めるのは、どうも、矛盾である。あの時代は角栄氏の考えが多くの人にとっての正解だったのだし、今、途上の社会に生きる人々もきっと同じように考えているだろう。

タイムマシンで過去に行けたとして、その発言にはきっと説得力ないだろう。映画の世界では、先見すぎる明は大抵抹殺されて終わる。