仮面福祉会

できることを切り売りしています

狭い世界の無理解

誰も起きてこないうちに、冷蔵庫を確認するのが習慣になっている。

うちには両親と私しかおらず平均年齢が上がる一方の組み合わせだが、母たっての希望で冷蔵庫が2つある。兄と弟が育ち盛りだった頃には1つだったのに、何故か今、2つある。

サブの冷蔵庫の野菜室をあけると、ぐちゃぐちゃでぎゅうぎゅうに野菜と果物ときのこが詰め込まれていた。もちろんメインの方もぐちゃぐちゃぎゅうぎゅうである。こんなんでは何が入ってるかわからんじゃろうと、整理して入れ直せば少し余裕ができる。2つの冷蔵庫の算段で買えるだけ買ってくるから、こういうことになるんだろうな。仕入れかよ。

 

寝たり起きたりしているうちに出掛ける時間になったがめちゃめちゃにダルい。今日こそはとあれこれTO DOリストをつけていたのに何もやる気がない。せめて、と自分を起こし図書館まで歩いて本を返し電池を捨てデンタルフロスを買った。

 

祖母のところへ行く日。まずはその辺りをぼちぼち散歩する。以前通っていたおばあさんもそうだったが、少し歩くだけで息が上がるらしい。自分が走るのと同じように苦しいんだろうか。このペースの散歩でもかなりの有酸素運動なのかも、と心配になるが、そういう風もなく花を眺めながらその辺りをぐるりとした。互いに花の知識が乏しいので、何の花だろうねと全く発展しない会話をしていた。

その後は家の中のことをぼちぼちやるが、3週連続ともなれば手慣れたものだ。用を済ませ、野球と相撲をしばらく一緒に見てから帰る。今年のヤクルトは何なんだろうね。

 

帰宅し、やる気を出して散らかしていたものに片を付ける。使わないが綺麗なものを端からメルカリに出し、空いた机を拭く。

自分の部屋にはラグが二枚敷かれており片方のエリアが何となくデッドスペースになってしまう。境目の向こう側が遠い。感覚がチョロい。

 

食卓で祖母の様子を話すと、父が完全に不機嫌そうでまじ何なんである。自分の母親のことを全く知らないのを知らず知ったふりで偉そうにしているのを、周りの皆様が優しく取り扱ってくれていて余計図に乗っているのが私は恥ずかしいですよ。

 

古布を出したかったが雨が降り始めた。いよいよ梅雨がくる。