仮面福祉会

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日常に揺れる

駅に向かう道で、セーラー服の人とすれ違った。この先にあの制服の学校はないはずだが、どうしたのだろう。解かなくて良い謎が残る。

自身は青いシャツワンピをがばっと被り今日の服とした。この服は暑すぎず寒すぎずのタイミングでしか着られない。そのために、電車内の真ん中の方にもぐりこんだ。いつも立つ連結部は空調が当たって寒い。金曜日は気のせいかもしれないが、電車が少し空いている。

同僚に、青が鮮やかで良いですね、と言われる。一時期、良い悪いに関わらず、見てくれのことを言われるのがものすごく嫌だったのだが、世間話として受け流せていることに気付く。薄々気付いているが、問題は、誰に言われるか、にある。

 

昼にインスタントコーヒーを買いにスーパーへ行く。少し移動しただけで新しい生活圏になるのがおもしろい。前の事務所の回りよりも道が入り組んで働く大人がたくさんいるように感じる。常連みたいな顔をして速やかにレジを済ませた。

 

別部署の後輩がこちらの事務所にやって来て、あちこちの職員と話している。2年ぶりぐらいだったが、外見が明らかに変わっていてつい目がいってしまう。最盛期より20キロ痩せた、というのが聞こえてきて、すごいというか、20キロの余地について真剣に心配しかない。

 

帰りの電車がばーんと止まった。緊急地震速報だと車内放送があり、乗務員さんが日本語と英語で逐一情報を繰り返すのが、よく訓練されていて感動的である。顔が見えないが、あなたのファンですとお便りを送りたい。

揺れたのかどうかわからないぐらいだったが、本気のやつが来たら地下鉄はどれぐらい揺れるのだろう。自宅や職場にいるより、余程安心して居られるような気がするけど、怖いのは避難か。

 

もうずっと解決を見ない同じ悩みの中をぐるぐるグルグル回っていて、つくづく嫌になってしまった。聞く相手のことを慮らず人の悪口を好き放題言いたいし、世の中に文句をたれまくりたいし、もうダメだ死にたいと弱音を吐ききって食べたいだけ食べて寝て2度と起きたくない。違えた筋は直ってきたがやたらと肩がこる。