仮面福祉会

できることを切り売りしています

人の生活との間合いを図る

暑くて軽装で寝たら、案の定鼻がグズグズになり目が覚めた。少し暖かくして再び寝る。

そして6時前、物音で起きる。父か、母か、そうでなければ泥棒だがそうだったとしてどうしよう。と思いながらまた寝る。しかし引き続きうるさくてやむなく身を起こした。

果たして物音は母であった。外国の人に着物を着せる仕事で、朝早くから東の遠方へ出掛けて行く。出勤に慣れない着物の人が通勤電車に乗り込むなど、浮くだろうなぁとどちらに対しても同情を感じる。

 

母がいなくなってから、全開に点けられた電気をひとつずつ消していく。両親は多分よく見えないのだろうが、私は基本的に薄暗いのが好きで、外からの光がある時間に電気を点けるのは落ち着かない。このように隙を見て自身の機嫌をとるのが、共同生活らしさであるなと思う。人の生活のオセロをひっくり返しているような感じ。

 

なりゆきで早い電車に乗り、昨日に続き清掃の人が働く事務所にお邪魔する。

 

作業を進めながら同僚たちの相談を聞く。相手が話ながら、人差し指同士をつけてモジモジするとか、手を胸の前に交差して「キャ」と言う、みたいなアクションを混ぜてくるたび、マジかよと疑う。そういう仕草をいじらしがってくれる人の中で生きてきたのだろうか。ドラマの見すぎでは。

今日もただの悪口。

 

歌舞伎の人が心中疑いというニュースで、帰宅するなり父が面白そうに話題を振ってくる。確かに私は歌舞伎好きだが、スキャンダルにはとんと興味がないので塩対応を決め込む。それにしても本当に実行したのだとしたら、自分がメインの公演ど真ん中の日にやるなんて、正常な精神状態とは思えない。全く人となりを知らないが、我々がそうと察せないぐらい、本当に、演技がうまくてプロなのだなと感心する。見えてる状態をまるで信じてはならない。

 

アプリに従う運動を毎日やること、効果を感じないのに半年を越えた。ここ数日やたら欠伸が出て涙を流しながら腹筋などをしている。そうか、寝不足か。