仮面福祉会

できることを切り売りしています

扱いづらい私

事務所を移って初めの週が終わらんとし、ようやく場所と配置に慣れてきた。

エアコンの風が当たりとにかく乾燥するので、冬の間も使わなかった加湿器を稼働させている。この加湿器は、何年も前、職場のボーリング大会の景品でもらったものだ。同じチームに好きな子がいて、その子が豪速球でストライクしまくるので、こんな漫画みたいなシチュエーションあんのかと思ったものだった。このように幸せな思い出があるのだから、私の人生はもう充分で今後何もなくてもいいんじゃないかなと思う。

何の話だ。

乾燥と、マスクをしなくなったことによるメイク悩みは、ほとんどすっぴんの方がマシ、という結論に落ち着く。

 

4月から加わった新人さんのキャラクターに面食らっていた。しかし、席替えをして、より扱いが困難な同僚が新人さんの逆隣りになったことで、彼女を守らねばという使命感が生まれてだいぶ楽になった。思春期のブリッ子みたいなリアクションさえ気にしなければ、理解はスムーズだしミスも少ない人で何の問題もない。

むしろミスをしまくっているのは私の方である。

4月を締めるにあたり、自分がしでかしたミスを見付け出して直すのにめちゃめちゃ難儀する。夜に従兄弟のところに行く約束をしていたが、全然終わらずむしろ事務所に一人きりになる。こんなにも自業自得なことがあるのか。あるのだ。

 

自分の担当の人々が帰ったあと、後ろの別チームの先輩の口から、私の名前が出るのが耳に入った。誰かと電話をしているらしく、急に声が小さくなって明らかに私に聞こえないようにしている。何を言われているのだろう。気付かないうちに私は厄介な存在になっているのだろうか。それは、嫌だな。

 

気持ちしょんぼりしながら帰ると夕食がスペアリブだったのでもりもり食べた。