仮面福祉会

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人びとの足並みを眺める

ごうごう強く吹く風が恐ろしく、また暑い気がして眠りが浅いまま一晩を越えた。今日で連休が終わる不安のせいもある。

外に出ると、雨が降り蒸し暑い。そういえば、昨夜帰ってきていたらしい弟と会わなかったな。

 

友達と約束をして根津美術館へ行く。

人と行動するのは何でも苦手意識があるが、美術館はその筆頭で緊張してしまう。足並みを揃えた方がいいんだろうと学習して、友達とあれこれ言いながら順路をたどっていく。相手がだいぶ合わせてくれたと察せられるが、それなりに一緒に楽しめた方ではないかな。

光琳の屏風公開とともに、庭園の杜若もちょうど咲く頃であった。雨の日本庭園は静謐で良いが、傘をさし人々が行き交うのに難儀して、全然趣がなくなるのがおかしい。それからぐっと気温が下がり、たくさん来ていた外国の人が大体薄着なので心配になってしまう。楽しめていたかな。

 

それから友達に従い、タワレコでアイドルCDを買いまくるみなさんの様子をひとしきり眺めた。AKBのような商法は終わったと勝手に思っていたが、巷では脈々と続いていたのだな。あのような行動をかき立てる衝動は一体どこから来るのだろう。しかもあんなにたくさんの人を。多少は理解できるが、あそこまで突っ込む勇気、私にはない。別の生物なのかしら。

 

夜、シカゴピザを初めて食べる。いつか1枚独り占めしてみたい食べ物だった。食べ過ぎておえってなりたい謎の欲がある。