仮面福祉会

できることを切り売りしています

地続きの非日常

奥多摩にラフティングをしに行く約束をしている。人生で1、2を争う、連休らしいイベントではないだろうか。

といいつつ、昼過ぎ待ち合わせで、逆算すると11時前に家を出ればよく、いつも通り二度寝をしたりして本当にこれから川に行くのかと不安になる。少しでも非日常の機運を高めようと、コンビニでチョコホイップメロンパンを買って、乗り継ぎ駅で食べることにする。その駅構内にケンタがあってちょっと悔やんだが、メロンパンは背徳の味でうまかった。

 

ラフティングは友達のリクエストだが、まず私は水着を持っていない。それから濡れる系のレジャーに慣れないので後始末の心配もある。それらの懸念を抱えながらしかし平気な顔で現場までたどり着いた。

3つのボートで川へ乗り出し、知らない大人と一緒にこいでいく。流れは緩やかで、水は冷たいがのんびりとした旅。とはいえ腹を括って川に落ちたり飛び込んだりし、ウエットスーツって普通に濡れんだなと学んだ。でも、久しぶりに泳いでそこそこ楽しい。

川を下る間、河原で多くの人がバーベキューをして青春を感じた。前に弟が、誘われたバーベキューに筋トレをして臨んだ話を思い出した。なるほどこういうシチュエーションを想像していたのだな。

 

ところで今回ガイドをしてくれたスタッフのほとんどがネパール人で思いがけなかった。ネパール人の職場はカレー屋だけじゃないんだな。この人たちは何の在留資格でどこに住民票を置いているんだろう…と、仕事に囚われぶりが我ながら重度である。

 

泳いだ後の気だるさで、食事後早めに解散し、家に帰ると兄がいた。相変わらず太っているが、食べ物の話を楽しそうにしており元気そうで何よりである。この人は何だかんだいつも比較的機嫌良くしているので偉いと思う。

夜遅く帰っていくのを見送ってから寝る。鼻に水が入ったせいか、喉がざわざわする。