仮面福祉会

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ひとびとの集まるところ


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6時に起きて、雪山に向かう支度をする。一泊だけだが、道具があり荷物が大きくなるのがストレス。中学生の林間学校だかのときに、私のボストンバッグを手にした男子に「重っ」と言われたのを何故か恥ずかしく感じ、以来、旅の荷物を少なくすることに腐心するようになった。でも、雪山はちゃんと準備しないと最悪死ぬからな…。

出発を7時ぐらいだと言ったせいか、いつもより早めに母が起きてくる気配がした。しかし、いざ出掛けようとすると姿が見えない。なんだったんだろう。

 

雪山と言っているがつまりスキーである。久しぶりに新幹線に乗って快適さに感動する。長野駅は見たところ全く冬らしくないが、ローカル線に乗り、山に近付くにつれ雪が増え気持ちが上がる。

遭難して気付かれない末路を案じているだけなので、スキーに行くのに決まった仲間はいない。今回は、とても久しぶりだという子と一緒なのでだましだまし。無理はできなかろうとわかっていたので構わないが、命を預かっているようで気が気でない。早々にギブアップされたのであとはひとりで滑る。気温はさほど低くないのに、日が傾くとしっかり手足の感覚がなくなる。そういえば、今年はしもやけにならなかったと悦にいっていたが、しもやけが治った跡があるのだった。

 

付随して、温泉に入り夜はバイキングで旅行感が高まる。ファミリーが多く、どこへ行っても活気がある。夕飯のおり、ちょうど目に入る位置に座る小学生ぐらいの男の子が、カレーの入っていた皿を丹念に舐めまわしておりギョっとする。見回せば家族の見本市のようだ、とか、思っている私はいったい何様なのだろうか。

好きなものだけ好きなだけ食べて嬉しい。

 

酒も飲まず、特段話もせず、淡々と早寝した。