テレビの中の人が、雪深い山をせっせと踏みかためながら進んでいた。多大な努力でようよう登り終えた時には、眺望は真っ白になり何も見えなくなっていた。仕方ない、降りよう!と言う潔さに、あれだけ苦労した本人が、仕方ないと言うのだから、本当に仕方ないことがあるんだなとしみじみわからせられた。さすが山をわかっている人は、違う。
家を建てている土地の間口に、毎朝同じ形の軽自動車が3台並んでいる。冬の寒い時期であるから、あの中で休憩したりするのだろう。運転できない人生を突き進んでいるため、車をプライベートスペースとして活用するのが毎回「気付き」になってしてしまう。
せっせと仕事をし、定時後に打ち合わせをし、それからも仕事をし、夜が更ける。
ソイジョイと豆乳を取り込みながら帰宅すると、玄関がクリスマス仕様になっていた。母は家を掃除しないが、飾りはまめにする。
家だけではない、この辺りには、外側の装飾で通りかかるみなさんにお裾分けする程、クリスマスを楽しんでいる家がぼちぼちある。当たり前のように季節で装いをかえるのは多分、子どもきっかけだろうな。ひとり暮らしの家で同じことをする気構えがあるとしたら、ちょっと暮らしが丁寧すぎて私にはハードルが高い。でも、いいなと思う。
固い歯ブラシから柔らかい歯ブラシに変えて全く別の行為をしているかのようになった。